- イベント
福岡市内の小学校で開催!劇団四季の「美しい日本語の話し方教室」を取材しました
こんにちは。『福岡小学生新聞We can!』編集部です。
春の始まりの日「節分」が過ぎても、まだまだ寒い日が続きますね。
雪が積もるほど寒い日には、口がかじかんで上手くしゃべれなく
なってしまいます。
そんな2月、福岡市でミュージカル『リトルマーメイド』を上演中の
劇団四季が市内の小学校を訪れ、「美しい日本語の話し方教室」
を開きました。
考えてみれば、学校で美しい「書き方」や「読み方」は習っても、
聞き取りやすいきれいな「話し方」を練習する機会はありませんよね。
しかも、現役の俳優さんから直接学べるラッキーな児童たち!
編集部も少しだけ学んできたのでご報告します♪
この日講師を務めたのは、『リトルマーメイド』で
アリエルの父親・トリトンを演じる田島亨祐さんと
フランダー役の渡邊寛中さん、
アリエルのお姉さん役の西浦歌織さん。
なんと田島さんは、俳優になる前は高校で数学の先生をされていたそう!
どうりで、指示棒を持つ姿がしっくりきています(笑)
はじめに、聞き取りやすい話し方と、聞き取りづらい話し方両方の
実演があり、たとえ大きな声を出していても、
口が小さくしか開いていなかったり、言葉の音がくっついたりしていると、
何を言っているのかよくわかりません。
実は、きれいな話し方の鍵は、母音の「あいうえお」!
母音を意識して、一音一音はっきりと発音することが大切なのだそうです。
そのための口の動かし方を習いました。
「あ」 → リンゴをかじるように大きく開けて
「い」 → ぐっと横に開いて
「う」 → 思いきり尖らせて
「え」 → 俳優さんの口の形をまねて
(’あ’に似た形ですが、少し左右に開くように見えました)
「お」 → しっかり縦に開けて
なるほど〜!!
続けて、同じ母音が続く連母音や長音、連子音についての指導も。
「学校が『がこ』や『がっこ』になったり、
行ってみよう!と言いたいのに『いてみよー!』と聞こえたりします」
田島さんが間違った言い方や正しい言い方を説明しながら
話し言葉の秘密をみんなに伝えます。
また、日本語は「あ」母音が多いという特徴があり、
「あなた方が、朝、博多から」を母音になおすと
「ああああああ、ああ、あああああ」と、
全て「あ」なのです。おもしろいですね!
「あ」をきちんと発音すること、これも美しい話し方の
大切なポイントだそうです。
そして、歌の課題では、ただ歌って楽しい!だけではなく、
歌詞に込められた気持ちを伝えることが大切とのアドバイスが。
劇団四季のオリジナルミュージカル『ユタと不思議な仲間たち』から
「友だちはいいもんだ」という歌を
まずは音程をつけず、歌詞だけを声に出して読み上げて、
歌詞に込められた気持ちを感じながらみんなで合唱しました。
「授業の前よりも、母音を意識して歌った後の方がずっと
うまく歌えるようになってびっくりした」と受講した5年生。
しっかりと、美しい日本語を話すための原則をつかんだようでした。
ミュージカル『リトルマーメイド』福岡公演も、今年11月4日まで!
もう観に行った人も、これから観に行く人もいることでしょう。
舞台から届くセリフや歌を、しっかり聞き取ってきてくださいね。
また、この日の記事は、2月28日発行の
『福岡小学生新聞We can!』(第26号)にも掲載しています♪
春休みまでに学校で配られますので、楽しみに読んでくださいね。
http://chachacha.asia/baitai/book/wecan26/_SWF_Window.html
■劇団四季 ミュージカル『リトルマーメイド』福岡公演■
公演日程:ロングラン上演中
~2018年6月30日(土)公演分まで発売中
会 場:キャナルシティ劇場(福岡市博多区住吉1-2-1)
料 金:S席10,800円 A席8,640円 B席6,480円 C席3,240円
ファミリーゾーンS席子ども5,400円 A席子ども4,320円
※子どもは、公演当日3歳以上~小学6年生以下
予 約:劇団四季 予約センター 0120-489444(10~18時)