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お医者さんに聞いてみよう「秋から冬に流行する感染症」

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 秋から冬は、インフルエンザや風邪をはじめ、さまざまな感染症が流行する時期です。子どもを感染症から守るためにも、ママやパパは病気の基礎知識や家でできる予防法を知っておきたいですね。
 今回は、「内田こどもクリニック」の内田智子院長先生に秋から冬に流行する感染症について伺いました。

子どもがかかりやすい感染症は?

① ロタウイルス

[どんな症状?]
 3~10日程度続く下痢、1~3日みられる嘔吐、39℃以上の高熱と腹痛が起こります。咳や鼻水のような風邪に似た症状が出ることも。一般的に白い便(白色便)が出ると言われますが、白い便ではない場合もあるため注意してください。

[感染期間・潜伏期間]
 感染力が、下痢の始まる2日前から10日後位まではあります。

[重症化すると?]
 高度の脱水による意識障害や脳梗塞、けいれんを起こす脳炎・脳症などが考えられます。

② RSウイルス

[治療法]
 特効薬はないため対症療法が中心。下痢による脱水を防ぐため、水分補給が大切です。

[予防法]
 ワクチン接種、手洗い、便や吐物などで汚染されたものは消毒する。

[どんな症状?]
 鼻汁、咳、発熱など風邪に似た症状があり、多くは1~2週間で治ります。ただし、生後1年以内、特に生後6カ月以内の乳児や未熟児、循環器系の疾患を有する幼児は重症化することもあるので注意してください。

[感染期間・潜伏期間]
 4~6日が潜伏期で、症状が現れる前でも感染する可能性があり、症状が消えてからも1~3週間は感染力があるといわれています。

[重症化すると?]
 中耳炎の合併や細気管支炎や気管支炎、肺炎を起こすことがあります。気管支喘息を併発することもあるので、注意が必要です。

[治療法] 特効薬はないため、対症療法が中心。風邪と同じく、水分補給、睡眠、栄養補給、保温をして安静に経過をみることになります。

[予防法]
 手洗い、マスク着用、流行期に人ごみを避ける。

③ 溶連菌

[どんな症状?]
 発熱(38~39℃)と、のどの痛みがあります。体や手足に赤いかゆみを伴う発疹が出たり、舌にイチゴのようなブツブツができたりします。他に頭痛、腹痛、首のリンパ節の腫れもみられます。

[感染期間・潜伏期間]
 2~5日が潜伏期間。完治の判断は、適切な抗菌薬による治療開始後、 時間以降は登校・登園できます。完治の判断は1~2週間後です。

[重症化すると?]
 合併症として、リウマチ熱や血尿やむくみを伴う急性腎炎になることがあります。

[治療法]
 水分補給を十分に行い、有効な抗生物質を処方どおりに最後まで飲ませることが大切です。

[予防法]
 手洗い、うがい、マスクの着用。大人にも感染しますので、同じコップや食器を使うのは避けた方がよいでしょう。

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