TOP休校中も、がんばりよるよ! ― オンライン教育特集

休校中も、がんばりよるよ! ― オンライン教育特集

新型コロナウイルスの感染拡大で長引く休校。未だ終息の兆しが見えない中、子どもたちの学力低下や運動不足、コミュニケーション不足が気になりますよね。お隣の熊本県の熊本市では、休校が始まってすぐに、全小中学校でオンライン授業をスタート。
福岡でも「子どもたちのために!」と新しい取り組みを始めた学校や自治体、家庭がありました。どんどん真似して、新しい学びの場をつくっていきたいですね♪

学校と地域のチカラで実現した
春日小「オンライン朝の会」

春日市立春日小学校では、他の小学校に先がけ、4月21日から「オンライン朝の会」を始めました。「先が見えない状況の中、子どもたちに何ができるのか」と考えた末の実施でした。
それまでも、臨時休校が続く3月中旬、休校中の児童たちに向けて、先生から動画のメッセージをホームページにアップ。1000件以上のアクセスがあり、「間接的にでも子どもとつながり、励ますことができる」と実感したそうです。
その後、ITに詳しい卒業生のお父さんの力を借りて、「オンライン朝の会」が実現されました。ホームページには、Zoomアプリのダウンロードの仕方から操作方法まで詳しく載っています。

初日の参加率は約6割でしたが、久しぶりの再会に子どもたちは大喜び。先生が一人ずつ名前を呼び、出席を取りました。学級によって、クイズを出したり、「パプリカ」を踊ったり、ラジオ体操をしたり…。久しぶりに子どもたちの声が教室に響いたそうです。
福島隆幸校長は「Zoomでのオンラインは、リスクよりもメリットが大きかった。児童や先生のメンタルを考えたら、この方法以外、思いつかなかった。保護者、地域の方の理解があったからこそ」と話してくれました。
「一人も余すことなく」ということがネックになり、なかなかオンライン教育が進まない中、春日市の小学校から新しいチャレンジが始まっています。早くみんなが、オンラインで学校の授業を受けられる日が来るといいですね!

若手先生がカラダを張って
田川市「YouTubeで陰山メソッド」

2020年の日本ICT教育アワード文部科学大臣賞を受賞した田川市が、臨時休校中に、YouTubeを使った面白い取り組みを始めました。教育委員会と学校が手をつなぎ、子どもたちのために頑張っています。
5年前から田川市では、百ます計算で有名な陰山英男先生を学力向上コーディネーターとして迎えています。今回は「おうちでできる!漢字速習」というテーマで、陰山先生にアドバイスをいただきながら、動画を作成。後藤寺小学校の若手先生3人が、先生役と生徒役、お姉さん役を見事に熱演し、子どもたちが喜ぶYouTubeが完成しました。

動画は田川市のホームページに一般公開され、自宅でもどんどん学習が進められるように、漢字速習のやり方をわかりやすく説明しています。7月に予定されている「田川市いっせい漢字テスト」で90点以上を取ることを目標に、児童たちはYouTubeで楽しみながら、学習しています。

動画はこちらからご覧いただけます♪
⇒ 田川市教育委員会学校教育課

子育てサロンメンバーが立ち上げた
東京・福岡こどもZoom会議

休校が続く中、時間を持て余している子どもたちに「話し合える場所を提供したい」との思いから、品川区の子育て支援センターで出会ったお父さん、お母さんがZoomを使ったビデオ会議をスタート。子どもが主役となって、学校に行けない現状やコロナについて、それぞれ意見を発表し、話し合いました。
参加したのは、品川区と福岡市に住む小学校1〜3年生の9名。転勤や校区の違いもあり、画面越しに久々の再会を果たしました。自己紹介から始まり、それぞれの住んでいる街の様子をリポート。感染が拡大しているコロナについて、「早くワクチンや薬ができてほしい」「世界中の人たちが感染して亡くなっているのが悲しい」などの意見が出ました。
また臨時休校で学校に行けない生活について「家だとゆっくりしたくなってしまい、学校の勉強をするのがきつい」「ちゃんと先生に教わりたい」「友達に早く会いたい」と学校の再会を願っているようでした。

八女市立星野小学校3年生の松岡惟月さんは「ビデオ会議なら遠くにいる友達とも話せるし、みんなどう過ごしているかわかるから楽しい」と話してくれました。
司会進行を務めた品川区立第四日野小学校3年生の佐藤ららさんのお父さんは「家庭学習が続くと、自分の意見を言う機会が少なくなる。1日30分でもいいからオンラインでつながり、友達の意見を聞いたり、発表したりする時間を設けたい。次回は子どもにファシリテーターをさせてみます」と話してくれました。「東京・福岡こどもZoom会議」のワクワクする取り組みは、今後どんな展開を見せてくれるか、楽しみですね!

※福岡小学生新聞では、オンラインでの新しい取り組みを募集しています。
編集部まで、ぜひ情報をお寄せください。お待ちしております♪

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