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先輩ママたちの本音座談会私学と中学受験を考える

全国の都市部で私学志向が増える中、福岡でも中学生受験の割合が目立ってきています。先輩ママたちに、ズバリ、私学と中学受験について語っていただきました。
出席者Mさん出席者Hさん出席者Yさん
出席者Aさん出席者Kさん

私学組の親の教育方針は?「いい意味での競争は、子どもを伸ばす」

学力低下、いじめや未履修など教育をめぐる問題が急浮上している中で、今多くのお母さんたちは我が子の教育について不安を持っています。
  そこで今日は、お子さんを私学に通わせているお母さん方から、自ら選択することのできる教育環境である「私学教育」について、またそのための「中学受験」について経験談をお話しいただき、これから小学校、中学校へと進んでいく方へ参考にしていただきたいと思います。では最初に、皆さん自己紹介を兼ねて、ご自分のお子さんに対する教育履歴についてお話しいただけますか?

ウチは、長男と次男が同じ私学男子校にお世話になっています。長男はすでに卒業し、次男が中学部に在籍中です。小学生の長女は別の私学女子校に通っています。幼児からの教育方針としては「自分がやりたいと思わないうちは、親が強制的にやらせることはしない」ということでしょうか。
  ですから上の子たちは小学校入学時には自分の名前ぐらいしか書けなかったと思います。ただ、三人とも幼児期には応用力を育てる幼児教室に通っていました。勉強の先取りではなく、その時々の興味を広げ、いろんなことにチャレンジするいい機会だったと思います。 
  それで、受験については、まず長男が6年生の夏休みになってお友達に誘われて塾の夏期講習に行きたい、ということではじめて塾に行ったのですが、そこで周りのお友達に刺激されて「僕も受験にチャレンジしたい!」と。もう6年生の夏だから無理なのでは、とも思ったのですが、塾の先生から「僕が責任をもって指導しますから」とおっしゃっていただき、本人もやる気になっているのでお任せすることにしました。スタートが遅かったこともあり、秋冬と夜も11時すぎるくらい遅くまで頑張ってみんなに追いついていったので、本人はかなりきつかったと思いますが、自分から言い出したことなので弱音ははきませんでしたね。
  学校選択については、息子自身が塾主催の学校見学に行ってから「どうしても、あそこに行きたい」と言って入ったのが今の学校です。いろんな私学の中でも校風に魅かれたのでしょうか。
  次男はそんな兄の様子を見ていたので5年生から受験のための塾に通い始めました。いくつか受けて合格したのですが、やはり「お兄ちゃんと同じ学校に」といって。次男が合格したときは、長男の担任だけでなく私がよく知らないような先生からも「弟さんも合格されましたね!」と声をかけていただき、子ども自身もそんな学校や先生をとても信頼していい関係が築けていると思います。
  それで上二人がスタートダッシュが遅くて受験で苦労したので、三人目は最初から私立の小学校に入れておけば、ぎりぎりになって苦労しなくてすむ、と私立を選択しました。

私のところは現在中学生の長女を私学に入れたのは、同じ系列の幼稚園の時に、とっても伸び伸びと育てていただいたという印象があり、その教育方針の延長を期待していました。幼稚園のときから、幼児教室に入れて附属小学校も受験したのだけど、抽選ではずれて公立小へ行きました。
  その後ずっとその幼児教室に通っていたのですが、4年生から学習塾に切り替え、中学受験させました。次女は公立の小学校に通っていますが、引越しをした今の小学校区内は、教育に対して熱心な親が多く、子どもたちも勉強意識が高い気がします。

我が家では、私が仕事をしていて忙しかったということもありますが、娘は小さいころから習い事は一切させていませんでした。
  小学校の取り組みも熱心で、そのままお任せ状態でした。ところが、小4ぐらいから娘が担任との関係がうまくいかなくなって悩んだ時期がありました。それで小学校のほかに娘の行き場所をつくってあげたくて、学習塾に入れたんです。
  そうしたら、彼女なりに、それまでは自分は賢いと思っていたらしいのが塾に入って「そうでもない」と気づいたそうです。それ以降は自分で勉強し、小6から本格的な受験クラスに入りました。成績順でクラスが変わったりして「大変なのよ!」と本人が愚痴るのを「へえ、大変なんだー」なんて人ごとのように聞いてたりしました(笑)。彼女は塾に入ったことで「競争好き」になったのかもしれませんが、そんな風に思わせる塾のテクニックもあったのかなあと思います。

競争はやっぱり必要ですよ。勉強に限らず、今の小学校って競争がなさすぎになっているような感じがしますね。何でもいいから、一つでも得意な分野でヒーロー、ヒロインになれる機会をもっと増やしてあげたら、いじめも少なくなるんじゃないかと思いますよね。

いじめと言えば、娘が小学校の時の面談で、「ウチの子、いじめグループに入っていませんか?」と聞いたら、先生が「そんな質問は初めてです」って。みんな「ウチの子いじめられていませんか?」って聞くそうです。

そうですよね。ついみんな、いじめられることばかり心配してしまいがちですけど、いじめる側になってはいけないという意識と教育を、親がもっと強く持たないとだめですよね。

私学の良さとは「教育環境が安定しているところが魅力」

では次に、私学を選んだ理由などについて。

期待感はありますね。ハード面でも独自の施設やモノを持ってますから。ソフト面では、やはり進学率の良さとそれを裏打ちする指導体制。
6年間を見越してのカリキュラム
なので、補習という名の授業で先取りし、中3の夏には中学校の課程を終えて高校を先取り、高2までには高校の課程を修了して高3は完全に受験対応です。高3はある意味予備校状態で、余裕を持って受験にのぞめます。

私は、公立はその時その時で校長や担任の教育方針に大きく左右されてしまうのではないか、という不安がありました。
以前聞いた話では、学校に高圧的な先生がいたりして、「あの先生から担任外れてラッキー」なんていう親同士の会話があるのは、やっぱり親と先生との関係に問題がある証拠ですよ。
  あと、数年ごとに代わる校長によって、方針ががらりと変わったりするようなことは、賛同できる場合なら良いですが、そうでない場合は、どうしようもないという状況ですよね。

うちは現在、長男が県外の県立中高一貫校に通っているんですけど、ここは、公立の評判の悪さを打開するために鳴り物入りでできた学校です。先生方に、新しいことをやろう、この学校の伝統を作っていこうという意識は強いですね。先生の真剣さが生徒にも伝わっていると思います
一般的な公立だと、一定水準まで満たない子ども達のボトムアップにパワーがとられる分、一定のレベルをクリアしているんだけどがんばればもっと伸びるというような子をそれ以上伸ばすことにまで手が回らない状況のようですね。

私は、中学受験すると言ったら小学校の先生に「どうして公立じゃダメなのか?」って言われました。そりゃあなたみたいな情熱を持った先生がずっと担任ならいいですけどって答えましたよ。

授業時間数ひとつとってみても、公立は980コマ、私立は土曜日も授業にあてるなどで1600コマと大きく違いますよね。
うちは県立ですが、1時間55分授業、一学期の終業式が普通の公立より一週間くらい遅く、始業式は一週間早く、土曜日や夏休み、冬休みは希望者ですが特別講習があり、それに各種検定や実力テストなど加えたら、とにかく学校に行く日数は多いので、そういう点では安心です。おまけに三連休や長期休暇前はもちろん、春休みまでもたっぷり課題が出て、休み明けには必ずテストがあります。