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先輩ママたちの教育本音座談会

ウチなんか私立にするか迷ってる組ですけど、私立と公立ってそんなに違うんですかね。

もちろん子ども本人が確固たるものを持っていれば別ですが、選択肢が分からない子たちには、良い指標、つまり先輩の進んだ道、大学だけじゃなく留学先や仕事とかを知ったりして、漠然と過ごしてしまわない環境が整っていると思います。

編集長:知人の息子の公立中学校のあるクラスは、先生が仕切れなくて荒れ放題の学級崩壊だったそうです。とにかく先生によって全然違ってくるような状況なのでしょうか。

私学は生徒のレベルがだいたい同じだから、教える側も楽だということもありますよね。それから私個人的には、公立中学は内申書があるから嫌だったんです。そのために先生の顔色うかがいながら学校生活しなければいけないような気がして。

それに受験とは直接結びついていないような実技科目、家庭科や音楽、美術などの点が悪いばっかりに目指す高校を受けられなかったなんていう話も聞きますよ。

子どもが中学に入ったとたん、PTA役員に立候補する親もいるようですよ。
将来、子どもを上位公立高校に推薦入学させるのに、少しでも有利になるように親も頑張るということらしいですけど。そういう行為がどこまで本当に内申書にひびくのか、分かりませんね。

次男の学校では、内申とは関係ないのですが、毎年交換留学に数名行くんだけれども、ホストファミリーを引き受けた家庭を優先して留学に派遣してもらえるので、息子には「ごめん、ウチは無理だからね」って言ってあります(笑)。

そういう意味では私立のほうが、下手な根回しや気遣いをする必要がないんでしょうかね。

あと学校のあり方について言わせてもらえるなら、宗教でも何でもいいんですけど、学校の考え方や教育方針に1本筋が通っていると、先生の間にも共通の指針があって指導方法もぶれないと思うんですよ。

例えばやってはいけないことについて、そこに宗教心のあるなしで教育の価値観も教え方も違ってくるってことでしょうか。

ウチの場合、キリスト教にある思いやりの心に触れた機会があったんです。実は次男が小学校入学直前に大病を患って、8ヵ月入院しました。私は病院に泊り込み状態だったんですが、その間、下の娘の通うキリスト教系幼稚園に、ほかのお母さんが交代で連れて行ってくれて、お弁当の面倒まで見てくれました。なぜかそのお母さんたちが皆キリスト教系女子校のOGだとか娘さんが通っていたとか、そういう関係者だったんです。幼稚園の牧師さんも頻繁に病院に来てくださって、子どもたちと遊んでくれて、「宗教に救われたな」と実感しました。ちなみに次男は中学に上がってから、自分で信仰者になりました。親が寝てても目覚ましかけて日曜礼拝に行くんですよ。親ながら感心しますね。

宗教心とはちょっと違うかもしれないけど、ウチの学校は生活指導が本当に厳しい。娘は学校でけじめをつけさせられている分、休日なんか反動が来てますけど(笑)。
よく先生方は「我が校の方針は何も変わっていません。周りが変わりすぎるんです」とおっしゃってますね。そういう学校に頼っている親もいて「ウチの子が眉毛剃ってるんです。叱ってください」って。それは親が言えばいい話だと思いますけどね。

それは甘えすぎだけど、私学のほうが古きよき伝統というか、先生としての権威とか厳格なルールみたいなものが残っていますよね。公立にはそれがもうなくなってしまっている感があるんですよ。どうしてなんでしょうね。

編集長:私学といえば、中高一貫教育も大きな特徴の一つですが、どうなんでしょうか?

私は、娘にはあくせくせずに行って欲しいと思っているので、そういう意味では今の学校はいいと思います。ただ、自主性に任せている部分も多く、勉強しないとそのまま下がっていって、高校卒業する時に苦労しなければいいなと思いますけどね。

本人次第という部分もあるんですね。

ウチの長男は、小学校のときは周りの子には負けないぞっていう気持ちでいたようなんですが、受験して入った学校で、成績が中間層になったんですね。上には上がいるということを知ったわけなんですが、そうすると今度は「平均でいいじゃないか」という中間志向になってしまったんです。目の前に高校受験もないし最初の1年間でたるんでしまいました。 でも、バンド活動をしたいと言い出したときに、勉強をおろそかにしないことを条件に、塾をやめて通信教育に切り替えたんです。そしたら運良く数学で1番をとったんですね。本人は急にやる気になってくれましたけど、このまま6年間モチベーションが上がらなかったらどうしようかとも思ってました。

うちは2人とも中高一貫ですが、本人たちは楽しく満足してました。やっぱり、6年間入れ替えなく、一緒に過ごす仲間がいるというのも大きいみたいで、一生ものの友人ができるみたいですね。
もちろん先生も変わらないので、例えば、学校でもちょっとズボンを下げて歩いているような子どももいますが、名物先生と言われている体育の先生の注意にはきちんと耳を傾ける。とっても怖いらしいんですけど、でも大好きらしいですよ。

中高一貫の良さは、あせらず、高校受験の時期にも、その代わりになるいろいろな経験ができるっていうことですよね。例えば海外のホームステイでもクラブ活動でも。それから、受験という壁はなくても、今は英語や漢字、数学でもいろいろな検定があってそういう部分で挑戦し続けなければならないという環境にはありますね。

では、だれもが一番気になる経済的な部分について。私学が高い高いといわれますが…。

月3万台~4万台でしょうか。3万台だと半期に一度4~5万の施設費のようなものがあったりして、結局トータルはどこもそんなに変わらないのかもしれませんね。学校案内などに書いてある以上の費用はかかりませんので事前にちゃんと調べられます。新幹線通学している子も少なくないですし。

それが3年6年続くとなると安くはないですよね。

でも、中学受験に向けての塾の方が高かったかも。通常は月4万前後だけど、夏季講習で受験料や受験のための交通費などもたくさん受ける場合には考えておいたほうがよいかもしれません。