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目的 指導方針、教材などが我が家の教育方針にマッチすることは大前提。受験対策以外にも、学校授業の補習型、体験・実験型、アルゴリズムや数学的発想、読書や作文、小論文、各種検定対応などさまざまな目的に応じた塾があります。
先生 子どもに好かれていることは大前提。その上で、知識=学習のことから学校のことまで、経験、一人ひとりの子どもに対する愛情と情熱。正社員かアルバイトかも確認したい。熱血先生、名物先生、説教先生、女子受けを狙う先生、大学生先生などいろんな先生がいる。相性が悪いときは変えた方がいいでしょう。
クラス編成
人数、レベルなど
個別指導と集団指導、志望校別クラス編成など、塾のやり方をしっかりチェック。集団でもあまり人数が多すぎない方が指導もきめ細かい。
時間割 一コマ当たりの時間や開始・終了時間など、生活リズムを全体を通して考えたい。
校舎 校舎がきれい、靴が無くなるなどのトラブルが無い、自習室がある、他の教室の声が気にならない、周りの環境が悪くない=ゲームセンターやショッピングモールなど近くに何があるかをチェック!
安全対策 無断欠席などの対応、帰宅時のフォローなど。最近はメールでお知らせするシステムを導入している塾やスクールバスのある塾も。
受講料 単なる時間あたりの単価だけでなく、教育内容、通塾費用、教材費、兄弟割引、模試代、合宿、夏期冬期その他特別講習などトータルで判断しよう。
勉強以外の指導 周辺のコンビニでの買い食い禁止、ごみの片付け、挨拶など、塾でのルールや規約を見るとわかる。
服装 私服で行くとこ、学校の制服で行くとこと塾によって違います。中学生の場合、夜遅くなると私服だと補導されることもあるでしょう!!
通塾

子どもが一人でも往復できるか?友達としゃべりながら出てきたりするから交通量が多いと危険、車で送迎の場合は駐停車の場所の問題、通塾時間…

カリキュラム 志望校にマッチしているか。うちの場合、従来型の受験指導はよかったけど、公立中高一貫校で実施される新しい適性検査タイプにはあまり強くなかったので子どもは苦労した。
受験校選び 学校選びの価値観が「偏差値のみ」で指導されるより、子どものタイプにあった学校を薦めてくれる先生のほうが信頼できる。
スタート時期 受験を考えている場合は、やはり4年生くらいからスタートしたほうがかえってゆとりがあるように思います。とはいえ6年生からでも大丈夫!もちろん塾に行かずに
合格している子もいますので、お子さんのタイプや教育方針に合わせて考えてみてはいかがでしょうか?
 
我が家の塾選びは、約3年前、長男が小学5年生の2月にスタートした。小学4年生=10歳で卒業する幼児教育に通わせていたのだけど、スタートが遅く卒業を1年延ばしてもらっていたため、やっとそこを卒業しその後どうやって勉強していくかを考え始めた時期。もともと中学受験を考えていたのだけど、同じバレーボールチームの上級生は塾に行かず受験していたし、私自身も塾に通ったことはなかったので、絶対にどこかに行かせようという強い気持ちではなく、選択肢の一つとして情報収集をスタートしたというのが本当のところ。その時期は、新年度に向けての入塾テストシーズンで、まず通えそうな範囲の塾のテストを受けまくった。
  本音を言うと、長男のときはまだ私も受験事情がよくわかっていなくて、バレーボールの練習日と重ならない曜日のコースを設定しているという理由だけでその塾に入れた。しかも、その塾の駅前本校の曜日設定が一番理想的だったのだけど定員に空きが無く、仕方が無いので自宅から最寄の教室にとりあえず通って、空きが出たら転校させてもらう、という条件で入塾。だからスポーツや他の習い事との両立を考えている人は、そのあたりが柔軟に決められる個別指導や通信教育などを検討するのも一つの手かもしれない。

  入塾テストを受けてわかったことは、集団指導の受験対策塾では、6年生からは上のクラスには入れないという事実。中学受験は4年生スタート、というのが常識らしく、基本的な学習を5年生までに終わらせ6年生は仕上げとして難関校を狙う、という子ども達の姿をそこで初めて知った。(その後、様々なメディアで中学受験が取り上げられるようになったけど、当時は口コミでしか伝授されてなかった。バレーばっかりやってたから知らなかった!)
  もうひとつわかったのは、同じように公立の小学校で基本的な勉強に問題がない子同士でも、塾に行ってみると大きく差がある、という事実。学校ではあまりつまずいた経験が無い子も、模試や小テストなどを受けてみるとできない問題が多くて、でもそれをすいすいやっている子達が周りにいて、すごく刺激されるようだ。「これでいいや」と現状に甘んじてしまわず自分からもっと上を目指す気持ちが芽生えるという意味では、できる子の中に入れてもまれる、というのもいい体験

 長男のクラスは、10人程度で先生がとても面白く、子ども達をうまく乗せながらおだてながらやる気にさせる、というムードで楽しく勉強できたようだ。最後には空きがでても転校しないと言い出したのでよっぽどクラスの雰囲気もよかったのだろう。
  最初に「バレーボールと両立させたい」という希望を伝えていたので、試合や合宿と重なったときなどは個別に補習してくれたりきめ細かいフォローもあった。お盆やお正月も特別講座が用意され、最後は大宰府天満宮のお守りも配られ気分はまさに「受験生」。入試準備のイロハを教える保護者会もあった。受験当日は、朝から試験会場に先生もかけつけてカイロを配って激励。県外受験のときは、受験会場についてから読むようにとお手紙もくださった。結果はというと4校受験で3校不合格だったので大満足というわけではないけれど、まだ中学だから失敗や挫折も経験のうち

 それで、年子の次男は、今度はあちこちのテストを受けることも無く同じ塾に入れたのだけど、そこで引越しをしたため塾も転校となった。すると、岡山と広島という土地柄の違いもあるかもしれないが、「6年生からのスタートでしかもスポーツとの両立!?」と驚かれた。もちろん同様に個別の補習などは対応してくださったのだけど、クラスの人数も20人くらいいて、上の子のときと同じようにはいかなかった。また授業も上の子のときは19時には終わっていたのに今度は21時40分まで! 先生に「小学生はもっと早く寝かせたい」と相談したら「受験生だからそのくらいは当たり前」とのことだった。
  同じ塾なのにこれだけ違うのだから塾選びは難しい。一番不満だったのは、どこを受けるか、という懇談で、本当に子どもの実力を見てのアドバイスだったのか、と今でも思うような受験指導。もちろん先生の言うことをすべて鵜呑みにはせず、
「そうは言ってもここも受けとこう」と私の判断で追加した学校にしか結果的には合格できず、先生の指導の通りにしていたら、全滅するところだった! 

 だから、塾選びは塾を選択しておしまい、ではなくて、できるだけ先生とのコミュニケーションを取りながら判断していく必要があるのでは?私としては、広島に転校してからは100%満足とは行かなかったのだけど、子どもにとっては唯一の先生、仲間ということもあってか、塾を変わろうとしても「うん」とは言わなかったし勉強にもやる気をもって取り組んでいた。今も楽しくその塾に通い続けているから、親にとってよい塾と子どもにとってよい、ということとは”ズレ“があるのかもしれない?
  あと、うちの子の場合は、ある程度たくさんの友達がいて盛り上がる授業の中で勉強するのが向いているタイプみたいなので集団指導を選んだけれど、お子さんの性格によっては、個別指導や家庭教師が向いている、という場合もあると思うし、時間的に忙しくて塾には通いづらくしかも意志が強い、というお子さんは通信教育や過去問題などで自主的に勉強していくのも手だろう。
  いずれにしても、小学生の場合は、「合格」のみが最終目的ではなくて、そこで何を学んで、そして中学、高校その先の人生に活かしていくのか、を考えた塾選び、学習方法選びが重要なのではないだろうか。目先の受験テクニックに走るのではなく、わからない問題があると、解けるまで、理解できるまで気持ち悪くて眠れない、とか、難しい問題が解けたときの喜び、達成感、知らないことを知りたいという知識欲、同じことなら少しでも早く、一問でも多く答えたいという意欲、などが身についていたら、その先の人生に大きくプラスにできる。だから、塾の教材や指導方針、経営理念などをしっかり研究し、「どんな子どもを育てたいという理念のもとに、どんな教育を実施しているか。それは現場に浸透しているか」ということを見極めていく必要がある。
  そういう大きな視点以外にも、意外と細かい部分で通いやすい、通いにくい、ということがあるのでまとめてみました! よかったらひとつの参考にしてください。