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福岡市初! 施設一体型の小中一貫教育校 海っ子、島っ子、島民の思いを乗せて能古島小中学校、新たに始動!

 博多湾の中央に浮かぶ周囲約12㎞の能古島。姪浜からフェリーで10分ということもあり、気軽に行ける行楽地として親しまれてきました。そんな能古島で、今年度から小中一貫教育校が始動。9年間という義務教育の中で、柔軟性を持たせたカリキュラムのもと、児童はのびのびと学んでいました。

豊かな自然に囲まれ恵まれた環境の学び舎

 もともと能古小学校と能古中学校は、同じ敷地内に隣接しており、学校行事の連携も多かったそうですが、校舎を改築したことで、福岡市では初となる施設一体型の小中一貫教育校となりました。一本の廊下でつながった校舎では、小学1年生から中学3年生が自由に行き来し、関わりも深くなりました。教室の窓を開けると、博多湾と福岡市の街並みが一望でき、校舎の北側には森が広がる恵まれた環境で、児童は学習に取り組んでいます。小中一貫教育校のスタートに合わせて、1クラス約10名から約20名と増加し、島外からフェリーで通う児童は3分の2となりました。

9年間を通じた英語教育

 能古島小中学校では小学1年生から英語を学び、9年間を通して「使える英語力」を育てています。1〜4年生は週1回、5・6年生は週2回の授業があり、担任の他に中学校の教科担任、ネイティブスピーカーの3人体制で進められています。小学校に入ってから初めて英語を学ぶ1年生も、歌やかるた、体を使ったアルファベットの習得など楽しく学んでいます。1年生の内田葵さんは「歌やかるたのおかげで、動物の名前を覚えた。ジェスチャーをしながら英語で鳴き声が言える」と自信を持って答えていました。

能古島の自然や文化を学ぶ「ふるさと科」

 生活科や総合的な学習の時間に変わり、新たに「ふるさと科」が開設されました。島の方の畑を使った野菜作りや能古海岸での磯遊びなど、能古島でしかできない体験をしています。島でよく作られる玉ねぎは2年生が苗植えをし、3年生で収穫して、渡船場前の「のこの市」で販売をしました。中学校で行われる博多湾の遠泳大会に向け、5・6年生では海で泳ぐ練習もします。
 種をまき、苗を作ることから始まる米作りは、6月に田植えを行い、10月にたわわに実った稲をのこがまで刈り取っていきました。6年生の松原敬さんは「去年よりもよく実っている。早く食べてみたい」と笑顔で話してくれました。

ICTを活用した最先端の授業

 各教室には大型モニターが設置され、児童が使用できるタブレットPCが60台あります。1年生からICTを活用した授業が行われており、インターネットを利用した遠隔授業や、話し合いや思考力を高める授業を行っています。4年生の児玉右京さんは「タブレットで算数をすると、どんどんやりたい気持ちになる。グラフが書きやすくなった」とタブレットを使った授業を楽しみにしているようです。

中学校の教科担任による授業

 5・6年生になると教科担任制が導入され、音楽、図工、体育、家庭科、英語の時間には、中学校の先生が教室にやってきます。6年生の落合貴樹さんは「教科書に載っていないようなことも教えてくれるので、内容が深くなった」と図工の時間の変化を語ってくれました。
 また算数の授業では、中学校の先生がサポートに入り、児童の学びを支えています。1クラス約20名に対し、複数の先生が入ることで、きめ細やかな指導を行っているそうです。

島民の願いも込められた学校へ

 小中一貫教育校になり、英語やICT活用など最先端の授業に注目が集まりますが、能古島でしかできないという教育が一番の魅力となっています。豊かな自然や能古島の温かい人たちに囲まれ、児童はのびのびと学んでいるそうです。長年、PTA役員を務められた能古公民館の田中郁子さんは「ふるさと科の設置は、島のみんなの思いが込められている。能古でしかできない体験をしてほしい」と話してくれました。

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