藍鳳からのメッセージ
最近、私のところに、新築・リフォーム時の、風水を取り入れた設計依頼のお客様が急増しています。
風水とはメディアでブームになっているような占いやおまじないではなく、日本の家相学と同じく住宅にとって欠かせない重要な要素です。
人間も自然と同じ環境の中で互いに「気」(エネルギー)を交換し合って生きているのだという東洋的な発想から生まれた理論です。陰陽や五行の理念に基づき地理学や気学、方位学など、さまざまな学問とも深く結びついたいわば、「住まいの東洋医学」。人間一人ひとりに個性があるように、相性が良い場所や吉方位などはじき出される分析データも生年月日や性別等によって全て異なります。風水はとても奥深い、パーソナルな理論なのです。
一般的に捉えられている風水は「東にコレを置く・・・」とか「西のカラーは・・・」などと表面だけ捉えられているようですが、一概に定義づけられるものではありません。
私のところに相談に来られる方々には事前に3つのものを準備して頂きます。
1つ目: 個人の生年月日・性別(家族がいれば全てのメンバー)
2つ目:土地・住宅の現状や間取り、プラン等
3つ目: その人の改善したい問題点やライフスタイル(ヒアリング)
風水はこのような多くの要素の組み合わせによっても吉・凶の診断が変わります。したがって自分の悩みは一般論ではあまり効果がありません。
また、日本には古くから伝わる「家相学」というものがあり、これは厳密にいうと風水とは違うものです。
この「風水」と「家相」を専門的な知識で補いながら、強さ・使いやすさ・美しさ・優しさをバランスよく取り入れることが現代の住宅には大切なのです。
では、次に強さ・使いやすさ・美しさ・優しさとはなんでしょうか。私は次のように分類しています。
強さ・・・構造強度などの安全性
使いやすさ・・・人間工学に基づく機能性
美しさ・・・お洒落なデザイン・ディティール・カラー
優しさ・・・人に対して(健康建材・バリアフリー等)
地球に対して(エコロジー・リサイクル等)
さらに現代では各家族のライフスタイルが多様化しています。百人いれば百種類の暮らし・スタイルがあるということ。自分のために暮らしやすくデザインされた風水の家は、幸運になるだけでなく、機能的で快適で安全で、心も身体も癒され、地球にも優しい家なのです。
暮らしに風水を取り入れ、幸福な暮らしをデザインしましょう。