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旅先で

公開日: 2007年05月24日
この数日間、旅に出ていました。
今回は仕事半分リラックス半分で温泉宿に。人ごみは苦手なのでいつもなら平日を選んで旅に出るのですが、今回はたまたま土曜日。嫌な予感的中で多くの観光客と一緒になってしまいました。 さて帰りのJRの中での出来事。
列車はすべて指定席。いつもなら身軽な旅支度の私も今回は仕事の資料が沢山。重量があったので棚に置けなかったのです。私の指定は窓側でもあり多少窮屈でしたがお隣さんに迷惑のかからないように足元に置くことに決めました。

私に関わってきたのはお隣さんではなくあとから座ってきた私の前の座席の女性。
いきなり後ろも確認せず、(もちろん声などかけません)シートを強く後ろに倒しました。しかもその行為を何度も何度も繰り返す。まるで子供が遊んでいるようにです。ガタンガタンと。
私が前座席の背にあるテーブルに何か置いていたとしたら・・・。
少し時間がたってその女性が立ちあがりました。トイレにでも行くのでしょう。
見ると、とてもセンスが良くおしゃれです。素敵な洋服を着ていらっしゃいます。年のころも50代でしょうか。近くのシートに座る旅行グループ仲間のリーダーさんのような風格です。
が、しかし、また再び座るとき・・・。後ろも見ずにガタン、ガタン。
いったいいつから公衆マナーが日本から消えたのでしょうか。
見本となる大人がこれなら、若者や子供に社会性が無いのも当たり前かもしれません。
それから他人の自分への気遣いに対して、感謝の言葉が出てこない。まあ、気遣いそのものに、そもそも気がついていないのかも知れませんが。
私は外国に良く行きますから感じることかもしれませんが、日本人は見た目とても素敵ですが、回りに思いやりを持てない人が多いのを実感します。それに比べ外国は家庭の中にもマナーがある。
別のある旅で、由緒ある和式庭園を散歩していました。
私は庭が大好きで、色んなところに見学に行くのですが狭い路地に入り込んだ時のこと。たまたま向こうからも人が来る気配がする。
私が立ち止まっていると、向こうから来た人がすれ違いざまに、静かに「ありがとう」。
その次の人ははにかんで笑顔を向けてくれました。
些細なことですがすれ違う瞬間に、その人のライフスタイルが見える気がするのです。
自己中心的ではなく、周囲に気配りが出来る素敵な人はきっと豊かに暮らしているのだろうと。
向こうから来る人にも気づかず、無理やり進み、相手にぶつかって「すみません」というよりも、1分立ち止まり「ありがとう」といわれたいものです。

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