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防犯対策~空き巣の手口とは?

公開日: 2007年06月09日
え~、今回は「家づくり失敗談」というよりは、ちょっと怖い内容になります。先日当社の専門業者様向けセミナーで、福岡で活躍されている防犯アドバイザーの坂本一成様(NPO法人 安全安心まちづくり研究会理事長)にお話を聞く機会があり、なかなか聞けない空き巣の手口を聞くことができました。たまにニュースなどでその手の話は聞きますが、実際の犯罪の話を聞くと、ぞっとする話ばかりで、今回その一部を皆さんにお知らせしたいと思います。  住んでいる方の家族構成は、ご主人が三交代制の勤務の会社員、奥様は専業主婦で実家が近くにあるそうです。お子さんは幼稚園児が二名の四人家族ということでした。空き巣の手口は年々巧妙になってきているそうなんですが、今回の例はかなり強引です。被害に遭った住宅は、現在分譲中の大型分譲地の一画で、国道から1km程入り込んだ郊外型住宅地になります。隣家との距離は100m程離れていて、隣に公園があり、人通り・車通り共に少ないところになるそうです。その当時はまだ庭もフェンスも何も設備されていない住宅で、悪い意味で見通しが良好だったようです。被害に遭ったのは、住みだして5ヶ月たったある日でした。

 まず侵入者は北面の掃出し窓を、エアコンの出外機を足場にして侵入を試みたそうです。その後に西面の腰高窓からも侵入しようとしました。しかしいづれも二重のペアガラスだったため、侵入できなかったのですが、なんとそこであきらめずに、ピッキング・破錠対策仕様の錠前が2ヶ所ついていた玄関から進入したのです!裏庭の花壇用の煉瓦を使って、玄関横のガラス部分を(二重のペアガラス仕様)打ち破って侵入したそうです。遠く離れた隣家には、そのガラスの音はきこえなかったようですね。最近の住宅は防音性の高いので、室内でテレビの音を大きくしていると、外の音がまったく聞こえないそうです。周りの環境も防犯的には大事なんですね。

 今回空き巣に狙われた一番の理由は、侵入者から下見され易い状況の住宅で、かつご主人の交代制の勤務が理由だそうです。まずは幹線道路から車で家の近くまで簡単に来れて、周りの目をあまり気にせずに狙った家を観察することができます。そこで狙った家のライフサイクルを観察するわけです。今回は、時間帯によっては誰もいないタイミングがあり(ご主人が夜勤で、奥さんが実家に帰っているタイミング)、そのタイミングの規則性を確認した上で犯行に及んだのです。

こ、怖いですね。非常にリアルで、ほかの犯罪例を聞くともっと怖くなります。で、そんな実際の空き巣の事例をたくさん知っている坂本理事長が、一般の方を対象にした「防犯セミナー」を7月に開催いたします。今住んでいる家のことはもちろん、これから家を建てる方にも非常に参考になる内容だと思います。空き巣などの犯罪事例をもとに、分かりやすく住まいの防犯についてアドバイスしてくれます。奮ってご参加ください!

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