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ShoeiYoh写真集

公開日: 2007年06月29日
私と建築家・葉 祥栄氏との初めての出会いは1998年の春。彼が福岡で講演をしてくれた時のことです。私は彼の建築物の中でも特にGlassHouseが大好きなのですが、その日、講演の中で建築作品のスライドを観ていた時、実に瞬間にして心を奪われた家がありました。

GlassHouse Between Sea and Sky

空と海の真ん中に浮かんだように白く輝く透明な家。
 講演後、イタリアで出版した彼の建築写真集を購入し、サインを頂くとき私がとてもその家が気に入ったことを伝えると、彼は「その家は糸島の野北にあるんだよ」と言ったのです。
なんと、福岡にある家だったのです。友人にそのことを話すと、「ぜひ、行ってみようよ」と言うことになり二人でドライブがてら、出かけることになりました。
糸島野北の別荘地にあるその家。別荘地全体に管理者がいて、当時は近くまで立ち入ることが出来ませんでしたが、遠目にもその写真集の姿そのままだった感動は今でも忘れられません。カメラマンと同じ立ち位置で家を捉えた時、写真集の中で家の向こうに沈む太陽だと思っていたものは、実は夜明けの太陽だったのだと現地で初めて理解したのです。
また随分時が経っているはずなのに、眼に映る全体の景色のディティールが崩れていない。
ゆっくりゆっくりと時を刻む糸島の呼吸を、その時に肌で感じる事ができました。
その日はゆっくり散策し、友人と共に癒されたのを覚えています。

家に戻り再び写真集を広げた時・・・
その写真の中に自分がいるのを私は発見したのです。
一冊の写真集が私にくれた素晴らしいプレゼントでした。

彼が建てた作品は福岡には沢山あります。
最近の身近なものでは福岡市営地下鉄七隈線の天神南駅。
光のマジックを見せる彼のガラスの建築物には宝石のような輝きを感じます。


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